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源氏ボタル上陸装置を作りました。
- Chiaki Miyakawa
- 2022年3月7日
- 読了時間: 2分
環境保全再生フォーラム(2022年3月6日)


3月に入り、孵化から飼育してきた源氏ボタルの幼虫がもうすぐ蛹化する時期となってきましたので、昨年同様に上陸装置を作りました。
この装置内で、幼虫が上陸し土繭(つちまゆ)を作り、さなぎになります。そうすると羽化が近づきます。
昨年は、3月半ばに上陸しました。高鍋では4月下旬からホタルが飛ぶようになります。そして、飼育していたホタルからは6月上旬から幼虫を確認できるようになりました。
昨年の産卵は800個弱を確認しましたが、現在生育している幼虫は50匹以下です。まだまだ、飼育技術が未熟です。

飼育装置は左写真の通りです。上陸装置、カワニナ養殖、そして上陸装置の土面は必ず湿り気が必要ですので、毎日の霧噴霧が必要です。右下の棒のようなものは、羽化してホタルが飛ぶようになったときに、ホタルが卵を産み付ける支柱の骨組みです。これに苔を巻き付け、箱の中で産卵を促します。

これまで飼育してきたカワニナの水槽に残ったカワニナは放流しました。成長の遅い源氏ボタル幼虫がまだ残っている可能性があるためです。場所は、NPO活動当初からホタルの発生を促していた、宮田川の側道わきの水路です。昨年は、ホタルが数匹飛ぶのを確認しましたが、今年もホタルが返ってくることを期待しています。
この宮田川周辺では、橋の改修や新しい坂道の建設が進んできています。この水路だけは確保して、自然を守っていけるように頑張ります。植樹したイペーやジャカランダも寒さに耐えながらどうにか生きています。早く大きくなって、外部の光を遮断し、ホタルの生息環境を改善してもらいたいものです。
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